マレーシア科学大学:ペナン[訪問時期 20109月]

白楽ロックビル

お茶の水女子大学大学院・人間文化創成科学研究科・生命科学

 

【後篇:大学あれこれ】 

2010925日(土)〜102日(土)、マレーシア(Malaysia)のペナン(Penang)に滞在し、マレーシア科学大学 (マレー語でUniversiti Sains MalaysiaUSMと略す。英語ではScience University of Malaysia またはUniversity of Science-Malaysia)を訪問した。マレーシア科学大学のウェブサイトはhttp://www.usm.my/bi/である。

 前篇は「旅行あれこれで後篇「大学あれこれ」である。

 

マレーシア国旗 マレーシア国旗

マレーシア地図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/index.html

マレーシア科学大学の場所


大きな地図で見る

 

【後篇:大学あれこれ】

マレーシア科学大学の歴史と正門

マレーシアの大学の全体像

マレーシア科学大学の全体像

マレーシア科学大学への行き方と地図

【地図とルート】

【バス】

大学正門

マレーシア科学大学のミッション(使命)

レーシア科学大学の紋章

マレーシア科学大学のキャンパス風景

大学正門を入る

断食の祝日@ 教職員対象

構内循環バス停留所

【キャンパス風景】

断食の祝日A 学生対象

マレーシア科学大学の学部と大学院

マレーシア科学大学のバイオ系・学部学科

【生物科学コース】

【生物科学部の教員】

【生物科学部の教員:日本人と日本関係者】

【生物科学部の建物とパンフレット】

【生物科学部の学科案内】

【生物科学部の学生】

マレーシア科学大学のバイオ政治学・学部学科

マレーシア科学大学の日本語

言語・翻訳学部棟】

言語・翻訳学部の学生】

言語・翻訳学部の日本人教員と日本語活動】

マレーシア科学大学の「これってナニ?」

【@飲料水販売機】

【Aガジュマル(フィグツリー)】

マレーシア科学大学のランチ

マレーシア科学大学の印象

写真の削除希望  Photo deletion

 

 

マレーシア科学大学の歴史と正門

マレーシア科学大学(USM)は、1969年に創立された国立大学で、26学部を持ち、「科学」「技術」「健康科学(含・医学)」の3つのキャンパスに分かれている。マレーシアトップクラスの大学で、2万人強の学生・院生を抱えている。

 

以下の絵は大学のウェブサイトから流用したが、英語のウェブサイトがある。http://www.usm.my/bi/

 

2010928日(火)に訪問した。以下がマレーシア科学大学正門、と思ったが、上記の写真と比べると、正面のデザイン異なるので、違うかも。デザインを変えたと推定し、本コラムでは、一応、以下を正門とします。

 

マレーシアの高等教育機関の全体像

マレーシアの高等教育機関は以下のようだ。

 

「高等教育機関としては、ポリテクニック(23年間、総合技術専門学校)、師範学校(3年間、初等中等教育の教師養成)、カレッジ(23年間)、大学(36年間)がある。このうち、ポリテクニック、師範学校、カレッジへは中等教育終了後すぐに進学することができるが、大学に進学する場合は、大学進学前準備教育課程であるフォーム6(中等教育機関において実施、1.5年間)を経なければならない」(出典:国際交流基金: マレーシア、http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/country/2007-2008/malaysia.html)。


マレーシア科学大学の全体像

英国の大学ランキングTimes Higher Education World University Rankings2010年)(@)では世界208位のマレー大学(首都クアラルンプールにある)が第1位で、マレーシア科学大学は世界309位、アジア69位、マレーシア第3位である。日本の大学と比べると、千葉大学より上で、東京医科歯科大学より下である。http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2010/results/301-400

 

スペインの大学ランキングWorld Universities' ranking on the Web2010年)では、マレーシア科学大学はマレーシア第1位の大学で、アジア58位、世界585位である。 http://www.webometrics.info/top100_continent.asp?cont=asia

 

200895日のマレーシアナビの以下の記事によると、マレーシア科学大学はマレーシア最高の大学である。http://www.malaysia-navi.jp/news/080904065520.html

 

【クアラルンプール】 モハメド・カレド・ノルディン高等教育相は200893日、世界に通用する高等教育機関の創出を狙いとした「国家高等教育戦略計画」に基づいて、マレーシア科学大学(USM)を最高(アペックス)大学に選んだと発表した。
アペックスに選ばれた教育機関は5年の期間内に世界レベルの大学となるため、▽財務▽サービス▽経営▽学生の受け入れ人数▽学費▽大学の重要ポストの選考一一において自治権が付与される。
同相は、初のアペックス大学に選ばれたUSMは5年内に世界の大学トップ100入り、2020年までにトップ50入りを目指すことになると語った。

 

マレーシア科学大学の卒業生に、ノーベル賞受賞者はいない。書かなくてもよかったが、一応、データなので記述した。

 

表1.マレーシア科学大学の全体像

国公私立

国立

大学ランキング(@)

マレーシア3

アジア69

世界309

所在地

地方都市の郊外

古さ

1969年創立

学生・院生

20,842

修士生

4,702

博士生

1,354

留学生(全課程)

206

女性(割合)

学期

前期 7月初旬〜11月下旬

後期 12月末〜5月初旬

学部

36年間(医学は5年間)

修士

?年間

博士号取得年数

平均?年間(?〜?年間)

兵役(男子のみ)

ない

教授(2008年データ)

142

准教授

326

上級講師

389

講師

430

ティーチングアシスタント

?人

他の職員

?人

教員の定年

?歳

 

マレーシア科学大学への行き方と地図

【地図とルート】

マレーシア科学大学のGoogle mapそのものが張り付かないので、以下をクリックしてください。

http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=Universiti+Sains+Malaysia&sll=36.5626,136.362305&sspn=21.552888,40.341797&brcurrent=3,0x0:0x0,0&ie=UTF8&hq=&hnear=Universiti+Sains+Malaysia,+Gelugor,+%E3%83%9A%E3%83%8A%E3%83%B3%E5%B3%B6,+%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2&z=14

 

大学は3つのキャンパスに分かれるが、訪問したのはメインキャンパスである。大学のウェブサイトには、行き方が書いてない。タクシーを使うのはルール違反なので、公共交通機関で行くとなるとバスになる。

 

Timさんのウェブサイトhttp://www.penang-traveltips.com/マレーシア科学大学のことも載っていた(図)。バスでの行き方も書いてあった。地図の上右1/6部分がジョージタウンの街、青線がバス301路線。赤○印が大学である。バスはジョージタウンの中心地コムタタワーにあるバスセンターで、301番のバス(Rapid Penang)にのり、Jalan Sungai Dua(下図の赤矢印)で降りるように書いてある。コムタのバスセンターに来るとちょうど303番のバスが来た。よくわからないのでバスの運転手に聞くと、「行く」とのこと。2.00リンギット(55円)払ってのった(帰りは2.70リンギットだった)。バスは乗車時に行き先を告げて運転手に払う方式である。Timさんのウェブサイトにバス代は2リンギットとあるので、多分2.00リンギットが正解。

 

マレーシア科学大学メインキャンパス:ピンクの部分。正門を赤矢印で示した。http://www.penang-traveltips.com/

 

マレーシア科学大学メインキャンパス。大学ウェブサイトhttp://www.usm.my/bi/images/map.jpgからのメインキャンパス地図はここでは小さいが、拡大できる。

 

【バス】

303番のバス車内。

 

コムタのバスセンターから約30分でバス停についた。降りるバス停の名前を知らないが、運転手に地図を見せてここに行きたいと伝えておいた。バスは、幹線道路(6号線)を南下する。2328分頃、右側に大学キャンパスが見え、芝生に「USM」という大きな文字が見え、幹線道路でバス停があり人が降りた。歩道橋も見えたので、そこで降りようとしたら、運転手が「違う!!」(マレ―語を日本語に翻訳。ここ推定)と叫ぶので降りとどまった。そこからバスは右折(15号線?)し、次のバス停で降りると、目の前が正門だった。運転手に聞かなくても、上記の情報で95%の人は、間違いなくたどりつけると思う。残り5%に人は、どーするか? タクシーで行ってください。

 

大学正門前のバス停「Jalan Sungai Dua」(だと思う。希望的観測)。写真は快晴だけど、天気は保証できません。

 

大学正門

大学正門を入ると、警備員詰め所がある。構内に入る車の駐車場を指示しているらしい。英語の大学地図をくださいと外にいた警備の若いあんちゃんに言うと、詰め所に戻って探してくれたが、「ない」と言う。印象として、最初から「ない」のだけど、「作ってない」というのはシャクだから、「今、たままたキラしてて、ないんです」という演技だった気がする。マー、わかるよ、若いあんちゃん。

 

夕方帰るとき、こわもて中年警備員(男性)が、写真を撮っている私に何か言う。「わかりませ〜ん」。近寄ってきたので、「写真を撮ってはいけない」と言われるのかと思ったら、「大学の博物館はとてもいいから見に行け」と言う。「そこで写真をとれ」とニコニコ笑顔で言う。いや、「今日は疲れたので、もう帰る。また今度ね」といい加減な逃げ打ったが、中年警備員は簡単に引き下がらない。「オートバイで運んであげるから」、と、詰め所前にとめてあるオートバイを指差した。とても親切だが、「こんどね」。

 

大学正門。

 

大学正門から右を見る。片道2車線の大通りである。

 

大学正門から前を見る。商店街である。

 

大学正門から左を見る

 

帰りの303番のバス。どういうわけか2.70リンギットとられた(来る時は2.00リンギット)。

 

マレーシア科学大学ミッション(使命)

大学のミッション(使命)がウェブサイトに書かれている。こういうのって教育機関としては大事だと思うけど、日本ではあるのかないのか、あまり聞かない。

 

英語で「USM is a pioneering, transdisciplinary research intensive university that empowers future talents and enables the bottom billions to transform their socio-economic well-being」。

 

翻訳すると。「マレーシア科学大学は、将来の才能を育成し、何十億人もの底辺の人々を社会経済的に豊かにする先駆的で学際的な研究中心大学です」。

 

正論とか、青臭い言葉を、日本はもっと使うべきだと思うなあ。

 

マレーシア科学大学紋章

http://www.usm.my/bi/images/coat.jpgマレーシア科学大学の紋章(エンブレム)もスバラシイ。紋章の図柄は4つの部分からなる。

 

1.   月と星:マレーシア国旗。14角の星はマレーシアの13州と1つの政府をあらわす。また同時に、マレーシアの国教であるイスラム教をあらわす。

参考:マレーシア国旗は以下の通り。

マレーシア国旗

2.   両脇の2匹のトラは強いマレーシア政府をあらわし、葉っぱの金色は豊かなマレーシア経済を象徴する。

3.   真ん中の書物は学問の本分であり、その下の武器はマレーシア古来の剣である。下の赤いハイビスカスの花はマレーシアの国花だ。

4.   モットーである「KAMI MEMIMPIN」の文字(マレー語、多分)は、読み方を知らないけど、大学の社会における役割は「学ぶ、研究する、社会貢献する」だと示している、とのことだ。スバラシイ!

 

大学のロゴは以下の通りだ。こういうデザインも日本の大学は学びたいね。

http://www.usm.my/bi/images/logotype.jpg

 

うちの大学(お茶の水女子大学)にもあるのかな、と思って探すと、ありました。20106月にできたようです。学内では見たことありません。説明は以下の通りですが、なんか、重厚さがなく、国立「大学」の誇りとか使命をどこで感じるのでしょうか? それに「日本」の「国立」大学なのに日本語がない。私も所属教員として忸怩たる思いだが、このような問題点を指摘すると、山のようにある。学長なら1つ1つ改革するけど、平教授の私には、バイオ政治学の研究と教育に専念させてください。そもそも、各教員は自分の職責をちゃんと果たしてください。それとも能力の問題?

大学の説明は以下の通りである。

作品のコンセプト:  円と茶の葉(花を咲かせる、翼)を基とし、お茶大の温かさとさらなる発展の願いを表した。7つの円は学内の保・幼・小・中・高・大・院で、人間が育ちゆく環境をイメージしました。色は桜と徽章を参考にしました。  http://www.ocha.ac.jp/plaza/news/20100630.html

 

なお、日本人が日本文化を破壊してきた罪は私にもあるのを、最近、強く感じている。しかし、大半の日本人は、日本文化の破壊を是としているように思う。困ったなあ。

 

マレーシア科学大学キャンパス風景

大学正門を入る

キャンパスでイベントがあった。学期途中のお休みだと思うが、新学期開始の印象もある。

正門を入ると、キャンパス地図がある。しかし、マレー語である。解読不能だ。女子学生は
ヒジャブという布をあたまにかぶっているのでイスラムである。女子学生の多く(8割)がヒジャブを着用しているマレー系で、2割ほどが中国系で、インド系はほとんど見なかった。男女比では、73で女性が多い印象だった。

 

断食の祝日@ 教職員対象

イスラムの「断食の祝日」で断食明けを祝うハリラヤで、たくさんの人が集まり昼食をとっていた。

 

 

構内循環バス停留所

構内循環バス(多分、無料)のバス停。椅子がパイプを曲げて3本合わせた頑丈なもの。廃物利用? 多分ちがう。

 

【キャンパス風景】

マレーシア科学大学のキャンパスは緑が多く、広い。車は多く、道路の一部は駐車場になっている。ペナンは車社会である。

 

マレー系女子学生。雨は降っていません。コウモリ傘ですが、日傘です。

 

男子学生とキャンパス。男性は日傘をさしません。当然?

 

キャンパス内の壊れた公衆電話。街には、壊れていない公衆電話も少しありますが、壊れた公衆電話も多数ありました。

 

キャンパスは緑が多い。自動車とバイクが主。徒歩の人もそこそこいた。

 

晴れているけど傘をさす中国系女子学生とマレー系女子学生。バックパックが多い。

 

男子学生もバックパック

 

構内に銀行がある。ポストもある。赤いのは万国共通? イーヤ、米国は違う。

 

断食の祝日A 学生対象

訪問日の2010928日(火)はハリラヤなので、イスラム系のたくさんのお店がでていた。飾りもの、衣服、食べ物などいろいろ売っていたが、売ってる人が圧倒的に多く、客は少ない。学生同士がワイワイ騒いでいる感じである。

 

 
「向こうでね、ゾウが逆立ちしてるよ。ホラ、あそこ」

 

ボクもわたしも、「ピース!」。ガハハハァ。売り子の学生たちは基本的にフレンドリーである。

 

簡易タトウ

 

 

マレーシア科学大学学部と大学院

マレーシア科学大学は3つのキャンパス(科学系、工学系、健康系)からなり、26学部がある。赤色はバイオを含む学部である。学部構成は、日本の大学と大きく違う。

 

メインキャンパスは「科学」キャンパスだが、「科学」の範囲が広い。17学部あるうち、日本の理学部の学科相当の物理学部、化学部、生物科学部、数理科学部、コンピュータ科学部の5学部があり、薬学部もあるが、全体の3分の2は、コミュニケーション学部、経営学部、社会科学部など、日本の理学部の概念を越えている。ただ、マレーシア科学大学の方が、時代の先端を行く印象だ。日本は学科・学部の統廃合はとても遅く、ガラパゴス化ならまだいいが、イースター島化(単に古いだけ)している。

 

Main Campus, Penang :

1.  School of Communication  (コミュニケーション学部)

2.  School of Languages, Literacies and Translation  (言語・翻訳学部) ← ★新設

3.  School of Physics   (物理学部)

4.  School of Humanities   (人文科学部)

5.  School of Educational Studies  (教育学部)

6.  School of Distance Education   (遠隔教育学部) ← ★新設

7.  School of Management  (経営学部)

8.  School of Housing, Building & Planning (建築学部)

9.  School of Pharmaceutical    (薬学部)

10.  School of Biological Sciences  (生物科学部)

11.  School of Social Sciences (社会科学部)

12.  School of Chemical Sciences  (化学部)

13.  School of Computer Sciences  (コンピューター・サイエンス学部)

14.  School of Mathematical Sciences (数理科学部)

15.  School of Arts (文学部)

16.  School of Industrial Technology (工業技術学部)

17.  Graduate School of Business    (ビジネス学部) ← ★新設

 

Engineering Campus, Seri Ampangan :

18.  School of Electrical & Electronic Engineering (電気・電子工学学部)

19.  School of Material & Mineral Resource Engineering  (物質・鉱物資源工学部)

20.  School of Aerospace Engineering  (航空宇宙工学部)

21.  School of Chemical Engineering  (化学工学部)

22.  School of Civil Engineering  (土木工学部)

23.  School of Mechanical Engineering  (機械工学部)

 

Health Campus, Kubang Kerian :

24.  School of Health Sciences  (健康科学部)

25.  School of Dental Sciences  (歯学部)

26.  School of Medical Sciences (医学部)

 

マレーシア科学大学バイオ系・学部学科

【生物科学コース】

メインキャンパスに生物科学部(School of Biological Sciences)がある。

 

基礎生物科学は以下の3コースでシンプルだ。

l  Animal Biology 動物学

l  Microbiology  微生物学

l  Plant Biology  植物学

 

応用生物科学は以下の5コースである

l  Agrobiology      農業生物学

l  Aquatic Biology    水生生物学

l  Biology and Management of Vectors and Parasites ベクター・寄生虫の生物学と管理学

l  Biotechnology     バイオテクノロジー

l  Environmental Biology  環境生物学

 

【生物科学部の教員】

生物科学部の6ページの案内パンフレットをいただいた(数年前作成?)。表紙に電子顕微鏡があり、自慢のようだ。

 

このパンフレットにスタッフの名前と学士号、修士号、博士号取得大学が記載されているが、日本では学位取得大学名が記載されることは珍しい。専門分野も記載されている。これは珍しくないというか当然である。教授が11人、准教授が14人、講師が23人(ここでは省略した)の体制である。講師の中に数人、博士号を取得していない教員がいたが、准教授以上は全員、博士である。

 

また、ウェブサイトに教員の顔写真と専門分野が記載されている(http://www.usm.my/bio/bioschool/Staff.html)。例えば以下のようだ。

http://www.usm.my/bio/bioschool/Staff_files/photo_aha.jpg Abu Hassan Ahmad  

(Entomology),

DEAN, SCHOOL of BIOLOGICAL SCIENCES

 

http://www.usm.my/bio/bioschool/Staff_files/photo_awar.jpg

 Abdul Wahab Abdul Rahman  

(Veterinary Parasitology)

 

                                                                         

 

それぞれの履歴もウェブサイトにアップされている。

例えば、上記の下段の教授は、マレーシア科学大学卒業、英国の大学で修士号、オーストラリアのシドニー大学で博士号取得などとある。

 

アジアの大学教員がどの国の大学・大学院で、何を学んだか、それが10年ごとにどう変化しているか、分野ごとに分けて、統計的な資料を作りたいのだが、なかなか進まない。アジアの科学技術系大学教員が高等教育を受けた国の文化価値観で、その国の学生を育てるので、博士号取得国の影響は数十年続くからだ。そういう視点の研究で論文を書けるのだが……。院生の博士号取得研究テーマにいいのだが…。アジア各国を旅行したい院生には特にいいのだが…アハハハ。

 

【生物科学部の教員:日本人と日本関係者】

准教授に日本人の長尾英幸さん(Dr Hideyuki Dhaakirullah Nagao)がおられる。千葉大学・東北大学出身の博士で、専門は菌の分類学である。教授から学部長、そして学長になってね。

http://www.usm.my/bio/bioschool/StaffNagao_files/DSC_0451.jpg

 

講師23人は省略したが内2人は日本の大学で修士号、博士号を取得されている。1人は理研・埼玉大学で博士号を取得したDr. K. Sudesh Kumarさん (Microbiology, Biotechnology) DEPUTY DEAN, INDUSTRY AND COMMUNITY NETWORK 。ウェブサイトをみると、現在は准教授である。もう1人は省略。ゴメン。

http://www.usm.my/bio/bioschool/StaffSudesh_files/asksk.jpg

 

また、生物科学部の1階通用口で休憩していたら、インドネシアのアチェで育った男性教員(研究員?)が日本語で話しかけてきた。2000年に10か月新潟で農業研修をしてコメの研究をし、今は、マレーシア科学大学・生物科学部で海洋科学の研究をしているとのこと。来月、国際多様性会議で名古屋にいくとのこと。2000年に新潟に到着したときは冬の1月で、寒くて母国に帰りたかったよと言っていた。

 

【生物科学部の建物とパンフレット】

生物科学部棟。車が多い

 

階段を上がり、正面のドアを開けて入ると、2人のガッシリしたこわもての男性係員が目の前に座っていて、「何か用か?」。「エ、エ、エート、英語の生物科学部案内を頂けますか?」。「そこに座って待っておれ」。「はい」。10分ほど待たされたが、クーラーが利いていて気持ちいい。

 

暇なので正面の大きな額をパチリ。

 

10分待って、あきらめたころ、係員がパンフレットを持ってきた。毎年の年報で左が2005年版(20ページほど)、右が2009年版(118ページ)。ともにA4 サイズで、中はカラー写真が多く、とても立派である。2005年版にはなかったが、2009年版には学生・院生の卒業論文・修士論文の要旨が載っていた。

 

生物科学棟の向かいに、2階建ての生物情報構造学・化学生物学センターがあった。

 

【生物科学部の学科案内】

動物学科の案内

 

微生物学科の案内

 

【生物科学部の学生】

生物科学部棟から出てくる女子学生

 

マレーシア科学大学バイオ政治学・学部学科

バイオ政治学は、世界的に学問として創設期である。だから、世界中の大学を探しても、特定の学部はまだない。イヤ、学部どころか、学科もない大学が多い。意識の高い研究者がその大学にいれば、バイオ政治学の研究が行われ、場合によると研究センター、教育プログラム、学科組織が構築されるという誕生期なのだ。学際融合分野なので、理系に所属する場合も、文系に所属する場合もある。

 

マレーシア科学大学では、「文系」の教育学の大学院で科学技術社会学(science, technology and society)が行なわれていたが、「理系」にはみあたらなかった。但し、この研究者探しはと〜てもユルイ、怠け者の調査結果である。今回は、休暇で遊びに来ていたところ、観光地周りの一環として大学にきているのだから、ユルイ、怠け者の調査結果になるのだ。

 

マレーシア科学大学日本語

マレーシアには国立大学が20校あり、国立大学にはすべて日本語コースがある。日本語専攻は1998年に始まったマラヤ大学言語学部のみである。日本語副専攻があるのはマレーシア科学大学(USM)、マレーシア国民大学(UKM)、サバ大学(UMS)3校である。他の大学では選択科目である。

 

マレーシア科学大学では日本語教育は副専攻として言語・翻訳センターで行われてきたが、センターが200811月に言語・翻訳学部に昇格し、日本語専攻コースが誕生しそうである(訪問時は誕生後だったかもしれない)。マレー語、英語に続き日本語がこの学部の専攻コースとなる(なった)。

 

l  資料:国際交流基金日本語教育国別情報> 2009年度> マレーシア

lhttp://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/country/2009/malaysia.html

l  資料:データが少し古いけど、次も役立つ。

マレーシアにおける日本語教育の現状と課題と展望

http://kyoto.cool.ne.jp/kentarojapan/malaysia-japanese.htm

 

【言語・翻訳学部棟】

マレーシア科学大学・言語・翻訳学部棟

 
上の正面下方の看板を大きくしました。

 

建物の中に入ってみましょう。クーラーの冷気がとても気持ちいい。郵便受けが並んでいます。

 

外にでる。1階オープンエアーの廊下を歩く先生の姿。各室に外付け空調機(半分は、かなりオンボロ)が付いている。

 

上を見ると2階と3階から国旗がたなびいている。日本の大学では見られない光景。日本は大二次大戦での敗戦処理をいい加減にしたために、戦後社会が、戦前勢力を排除できずに引きずった。それで、国旗や国歌は戦前の象徴であり、右翼的すぎて、知識人や普通の国民は、単純に敬う姿勢がそだたなかった。残念である。

 

2階に上がると、廊下で女子学生3人が勉強している。外を見ると、緑の多いキャンパスがみえる。いい環境ですね。

 

階段を下るとき、上ってくる女子学生が日本語で「写真?」と話しかけたので、パチリ。残念、ピンボケ。ゴメン。ピースサインとはイスラム女子もおちゃめですね。

 

【言語・翻訳学部の学生】

1階に下りた。1人で勉強する女子学生。

 

数人で談笑する男女学生。

 

【言語・翻訳学部の日本人教員と日本語活動】

マレーシア科学大学で日本語を教えているmyrika先生(多分、Rika Shibahara先生。多分、日本人)が、精力的に、学生にウェブで日本語を発信させている。言語・翻訳学部の日本人名の教員は以下の2人がおられる

10.

 Masatoshi Soeda  

 toshi@usm.my  

2648  

D09/015  

11.

 Rika Shibahara  

 shiba@usm.my  

2647  

D09/020  

 

その日本語クラスの学生の活動がウェブにアップされている。

l  マレーシア科学大学」を紹介します:2009

http://myrika2006.blogspot.com/2009/08/usm.html

l  社会世界問題プロジェクト: 2010

http://shakaisekaimondai.blogspot.com/2010/03/blog-post.html

l  USM日本語ポッドキャスト: 健康的な大学の生活:2010

lhttp://llj400.blogspot.com/2010/02/blog-post_4198.html

 

マレーシア科学大学の「これってナニ?」

【@飲料水販売機】

生物科学部で見た。ペットボトルの冷たい飲み水を売る機械? イーヤ。売っているのは水だけで、空のボトルは持参する。10セント(3円)で500mlと書いてあるが、空の500mlボトルがあふれたので、600mlは出たな。お酒をこんなにこぼしたら、すごく叱られるだろう。給水は、途中で止め、再開できるので、一度飲んで、再開するといい。タップリ飲んだ。

 

生物科学棟でタップリ飲んだので、別の学部でトイレを借りたが、そこには無料の飲料水があった。残念! 

 

物理学部棟正面にも有料の飲料水売り機(左下、空色)があった。

 

【Aガジュマル(フィグツリー)】

構内に巨大な樹木があるが、この ガジュマル(フィグツリー)は天然記念物クラスである。ほうきを立てかけて「罰あたりメが!」と思ったが、あちこちに同じような巨木があった。こんなにたくさんあると、ありがたみがないですね。そういえば、オーストラリアのケアンズ郊外をレンタカーで走った時、道路わきに高さ1.5メートルほどの大きなアリ塚があった。最初は珍しかったので、車を止めて、記念写真を撮った。しかし、あちこちにあるので、すぐ、ありがたくなくなった。希少価値という価値って、へんな価値ですね。

 

マレーシア科学大学ラン

「大学・研究所」探訪では大学・研究所のランチ定食を食べるのも調査対象にしている。しかし、ペナンでは宿の朝食がバイキングで、家訓に従い、バイキングはしっかり食べるので、マレーシア科学大学でランチを食べるお腹の余裕がなかった。

 

写真は学生食堂だが、昼食時間がすぎていた。客は数人(左のテーブル)しかいなかった。

 

学生食堂のキッチンは開放的

 

練り物の皿を選び、スープ仕立てにするようだ。麺を入れるのかもしれない。

 

以下はプラザガーニーのフードコートで食べたスープ仕立ての麺だ5.40リンギット:150円。とても美味しい)、同じようなものだろう。

 

キャンパスの歩道沿いに屋台がでていた。マレー系の女子学生が、カレーのお鍋のふたを開けて中をみて、ここで食べようかと吟味していた。

 

 

マレーシア科学大学の印象

キャンパスがきれいである。緑が多く、道路も広く、キャンパスは広々として、国が大学に力を入れている。学生も職員も友好的である。

 

学生は、マレー系が多い。「科学」大学なのに、女子学生が多い。

 

学内は自動車とバイクが主だが、学生寮や客員研究員宿舎も多そうである。外は暑くても、室内はクーラーが効いていて寒いくらいだ。

 

「マレーシア科学大学:マレーシア」はここでおしまい。貴女も留学してみます?

 

        大学のウィキペディア(日本語なし。英語):http://en.wikipedia.org/wiki/University_of_Science_Malaysia

        大学の公式サイト):http://www.usm.my/bi/

        Universiti Sains Malaysia | Penang for Budget Travelers

http://www.penang-traveltips.com/universiti-sains-malaysia.htm

 

写真の削除希望  Photo deletion

写真の削除希望の場合、お手数ですが、本人とわかる別の写真を添えて  haklak@haklak.com  ご連絡ください。削除します。If you do not want to be displayed here, just send me the link with your photo to haklak@haklak.com and it will be deleted.

前篇は「旅行あれこれ」で後篇は「大学あれこれ」である。

 

白楽ロックビル

http://www.otomiya.com/kamon/animal/takanoha/6.gif