u    「日本の大学・研究所の観光地化」プロジェクト

世界の大学・研究所」の「日本編」に取りかかるろうとして、ハテと考えた。海外の大学ならそうでもないが、多くの日本人は、日本の大学ならソコソコ知っている。第1に、受験生とその両親に向け、入試・教育・学生生活・卒後進路の情報や評価がある。第2に、研究開発力としての研究業績の情報と評価がある。これら入試情報、教育環境、研究開発力は、すでにそれなりに公表され評価されている。つまり、他の人が調査している。他の人がすることは、私は採用したくない。

で、第3の新しい視点を開発したい。ウ〜ン、ウ〜ンうなった。これからの大学に付与すべき価値はなにか? 世界の大学・研究所を探訪した経験から、研究所も一緒に考え、「観光対象としての大学・研究所」という新しい可能性を提案したい。ある意味、30年前に批判された「大学のレジャーランド化」の推進である。30年前は、大学で遊ぶ学生とそれを助長する大学運営が批判されたのだが、今回の提案は、国民大衆が観光対象として大学・研究所に行き、観光目線で文化・芸術・科学技術・学問にふれ「知識や教養を深める」「未知なことを経験する」「家族や仲間との時間を楽しむ」「自分を見つめる」。国民の幸福・興奮・充実を目ざすこの活動は、バイオ政治学(科学社会学)の精神でもある。

「観光対象としての大学・研究所」という視点は、新しい考え方であり、世界的にもほとんど開発されていないので、発展する余地が多大にある。魅力的なアイデアだと思う。最初の目標としては、観光案内書に「観光地としての大学・研究所」が定番になるまで育てたい。

 「観光対象としての大学・研究所」を推進する視点に沿って、訪問大学・研究所を採点した。おりしも、20103月、観光庁が「観光地の魅力向上に向けた評価手法調査事業」報告書を発表した(http://www.mlit.go.jp/common/000118452.pdf)。 報告書を参考に、「観光地としての大学・研究所」を考えると以下のようでしょう。

【旅行の目的】
02.知識や教養を深める
03.未知なことを経験する
05.家族や仲間との時間を楽しむ
06.自分を見つめる

【旅行の楽しみ】
01.科学技術、文化的な名所旧跡(科学技術研究成果、史跡、歴史など)を見ること
03.観光・文化施設(博物館、植物園、水族館、美術館など)を訪れること
04.スポーツ施設(屋内体育館、ジム、プールなど)を訪れること
06.構内を散歩し、自然の豊かさを体験すること
08.温泉に入ること
09.おいしいものを食べること
10.買い物をすること
11.大学・研究所の祭りやイベント

 

その報告書の中に「観光客満足度」のモデル調査票があり、7段階評価が適切としている。観光庁の報告書を利用して、10項目(各7点満点)+特別点(30点満点)の採点をし、「大学・研究所の観光力」総合点を100点満点で採点した。

 

大変よい

よい

やや満足

どちらでもない

やや不満

不満

大変不満

 

番号

項目

評価点満点

アクセス

7

観光情報とキャンパス地図

7

美しさと快適度

7

知名度と品格

7

「これってナニ?」

7

娯楽・ショッピング・グルメ

7

観光への取り組み姿勢

7

学問:伝統と挑戦

7

学内ツアー、文化施設

7

10

ウェブサイト、統計データ

7

 

特別点

30

「大学・研究所の観光力」総合点100点満点

100